ヒプノセラピーに興味を持ち、どこで受けるかいろいろと調べました。
他県で気になる女性セラピストさんを見つけてホームページを見てたところ、出張鑑定で関西に来るとのこと。
これは行くしかない!
好奇心を抑えきれず、さっそく予約してみました。(それにしても、やはり高いなー)
セラピストさんとご対面
出張鑑定ということだったので、鑑定場所は某有名ホテルの一室でした。
事前に部屋番号を教えてもらい、直接部屋に向かいます。
普通に考えたら、かなり怪しいですよね(笑)
後々、友達にこの経験を話してたら
と呆れられました。
確かに後から考えると、危ないよなーと思いました。
ただ、その時は何も考えておらず、ワクワクしながら部屋を訪ねていきました。
事前にそのセラピストさんのクチコミをしっかり調べてたし、ホテル前に着いたら電話するように言われてて、先に電話で話してたので安心できたのもあります。
部屋に着いて扉をノックすると、ホームページで見た通りの優しそうな女性が迎えてくれました。
ヒプノセラピーの説明を受ける
まずはヒプノセラピーについての説明を聞きます。
催眠といってもテレビを見てるような意識がなくなる系ではなく、意識はしっかりしてるけど目を閉じてるような状態であること。
実際に受けてみた感想も、ただ目を閉じてるだけで、眠りにつく前に少しウトウトしてるような感じに近かったです。
いつでも目は開けられるし、手足も全然動きます。
セラピストさんは誘導してく中で、「周りに何か見えますか?」など質問するので、その時に感じたことや、浮かんだビジョンを教えてください…との事でした 。
「これは自分の脳内が勝手に作り出してるのかな〜?」と思ったとしても、気にせず教えてくださいとのこと。
ハッキリ映像っぽく見える人もいれば(そっちの方が少ないのかな?)、見えないけど体感で何となく感じる人もいるそうです。
見えなかったり感じなかったりしても構わないので、「分からない」「何も感じない」時も無理せずに教えてくださいと。
あと、何故ヒプノセラピーを受けに来たかを聞かれました。
海の底が怖く感じるのと、男性に感じる怖さの原因が前世と関係あるのか気になると伝えました。
海は分からないですが、男性に関してはもしかしたら何か前世が関係してるかもしれないですね…。と、セラピストさん。
いざ!ヒプノセラピー開始
施術時間は1時間くらいになるため直前にトイレを済ませて、ベッドに横になります。
セラピストさんはベッド脇のイスに腰掛けて、ヒプノセラピーが始まりました。
ヒーリング音楽を流しながら、まずはユックリ呼吸を整えてリラックスしていきます。
最初は気分が高まってるのもあり、なかなか集中できなかったけど、セラピストさんの誘導が上手いのか、声質がいいのか段々とリラックスしてきました。
意識は完全にしっかりしてるし、ただ目をつぶってるだけの状態です。
詳細な誘導は忘れてしまったのですが、
『森の中に扉を見つけて…
扉の中にある階段を一段一段おりていくと…
そこにまた扉があって…
開けるとそこは…』
みたいな感じでした。
と聞かれても、最初はとくに何も感じなくて、もちろん何も見えない。
「見えない」という表現が合っているのか…
頭で想像してるような感じというか…
ビジョンが浮かぶというより、まさに妄想してる感じです。
何か浮かんでも、脳内で自分が勝手に作り出してるのではないかという気になります。
でもセラピストさんが、
ゆーっくり感じてみてくださいね。
と、静かに待ってくれてるので、だんだんと意識に集中できるようになってきました。
何でもいいから、頭に浮かんだものを口にするよう優しく誘導してくれたので、ほんとに「何とな〜く」感じる程度のものをボソボソと口にしていきました。
だんだん見えてきた
リラックスして脳内の意識に集中してると、ぼんやりと景色が浮かんできました。
周りに誰かいますか?
今どんな気持ちですか?
『終わった…』っていうような気持ちです
こんな感じで、セラピストさんは私がボソボソ話す言葉を肯定しながら、少しずつ掘り下げていきます。
最初は何となくしか情景が浮かんでなかったのに、ベテラン(?)のセラピストさんの誘導の仕方が上手いのか、段々と情景がしっかり見えてきました。
私はどうやら、戦争後の荒野にたたずんでるようでした。
時代でいうと、1700年後半〜1800年前半くらい?
この時代に詳しくないのでよく分からないんですけど、見た情景をもとにネットなどで検索してみたところ、「フランス革命」や「三銃士」とか、あの辺りの感じに近かったのです。
あとで詳しく書きますが、私は昔からなぜか この時代がすごく苦手 で、映画なども毛嫌いして見ませんでした。
その理由が後に分かることに…
どんどん見えてきた!
上にも書いたように、常にセラピストさんとの対話方式で進みます。
私は、戦争で焼け落ちた荒野にボロボロの服で立ち尽くし、周りには誰もいない状態でした。
『終わった…』
自分でも、何故この言葉が出たのかは分かりませんでした。
最初に感じたこの気持ちを、セラピストさんが掘り続けます。
どうやら私は、どこかの王様(権力者?)の妻だったようで、城では暮らしてたけど元々は貧しい家で育ち、そこに嫁いだようでした。
そこで、夫からはもちろん、その家族からも虐げられて暮らしていました。
王女(?)でありながら、まさに奴隷のような生活。
性的にも奴隷のような扱いを受けていました。
物のように、無理やりです。
この情景をセラピストさんに話しているうちに、自分の意思とは関係なく身体が震えてきました。
実際にはいつでも目を開けられる状態で目をつぶり横になっているだけです。
頭では冷静なのに、感情や身体の反応が別になっていました。
その時、あなたはどう感じていますか?
「怖い」という言葉を絞り出すのに時間がかかるほど、恐怖感で身体が震え、それを口にした途端、無意識に号泣していました。
目をつぶっているのに号泣。
嗚咽するほど、勝手に涙が溢れます。
セラピストさんが優しく聞いてくれつつ、その状態から脱するためか、別のシーンに誘導してくれました。
ソウルメイトは?
虐げられていた城での生活。
そのツライ状況の中に、「現世で出会っている誰かはいたりしますか?」と聞かれました。
もちろん見た目や関係性は違うけど、雰囲気で感じます。
お姉さんはどんな姿ですか?
あなたにとって、どんな存在ですか?
お姉ちゃん、ゴメンやで(笑)!
でも、小汚い 召使いの女性が「お姉ちゃん」だって感じました(笑)
ヒドイ状況で奴隷のように暮らす中、唯一の理解者で、味方のような存在の人でした。
やっぱり家族や恋人、仲の良い友人などは、生まれ変わっても出会っているんだ…と実感しました。
ソウルメイト、ソウルフレンドって本当にいるんですね。
最期の光景
セラピーの最後は、その時代の自分の死際を見にいきました。
城も町も戦争でなくなり、周りの人も居なくなり、そこから数年たった後のこと…。
私はどこか草原のような、だだっ広い草むらの中にある、ボロボロの家の中でベッドに横たわってました。
周りには誰もいない。
ただ1人、そのボロ家の中で、ひっそりと息を引き取っていました。
寂しくもあり、虚しくもある…
色々あった人生から解放されるからか、「疲れた…」と思いながらも、ようやく終わる…という安堵感も。
自分の過去なんだろうけど、現世の自分から見ても、何とも悲しく切ない人生でした。
時代を越えられるなら、その時代の自分を抱きしめてあげたくなるほど。
自分だからそう思うのかな?
セラピーはここまで。
その後は、最初とは逆パターンで誘導してもらい、目を覚まします。
セラピーが終わった後の感想
まだ涙の跡が残ったままの顔で起き上がります。
なんかよく寝たようなスッキリ感と、シリアスな映画を見たようなグッタリ感もあり不思議な感覚。
涙だけではなく、あんなにガタガタと身体が震えたことにもビックリでした。
奴隷のように、物のように扱われていた感覚は、目を開けてからもまだ残っていました。
ずっと前からあった、男性に対する『時折でてくる恐怖心』の原因がわかった気がしました。
とくにイチャイチャする時に恐怖感が出てきてたのは、物のように扱われてたこの時代の「あの恐怖」が潜在意識の中から出てきてたんでしょうね。
あの時代の王様め!!ムカツク!!
セラピー後にも、その謎の恐怖心がたまに出てくることはあったのですが、今回のことで理由が分かったからか(腑に落ちたからか)そのことで悩むことはなくなりました。
過去のことは変えられない。
でも、「自分が変なわけではないのか!」と分かっただけでもスッキリしました。
病気でもなんでもそうですが、人は理由が分かると落ち着くものですね。
あと、子供のころから、理由もなく大嫌いだった中世時代。
映画とかでも見ると、胸の奥がモヤモヤして、とても不快な気分になるので避けてました。
家族や友人からも、「あんた、この時代がホントに嫌いだよねー」と呆れられるほど。
このセラピーで、初めて その謎の理由 がわかりました。
理由もないのにキライ、理由もないのに怖い…
こういうのには、何か意味があるんですね。
この体験が面白かったので友人に話したのですが、あまり興味を持ってもらえませんでした(笑)
値段がアホみたいに高いので、また行きたいと思ってもなかなか行けない。
今回は見れたから良いものの、見えないのに2万円とか…無理すぎる。
でも、もっと知りたいと思った私は、懲りずにまた2度ほど別のところに行くのでした(笑)
その体験も面白かったので、また次回に書きます!