痙性斜頸になり、素人ながら色々調べて、様々なことを試してみました。
治療薬である抗うつ薬は抵抗があったため、素人判断ですが先生にその旨を伝えて内服しませんでした。
ボトックス注射は2度打ったのですが、何となく私には効果が見込めない気がしたため、自己判断で中止しました。
私は他疾患で子宮・卵巣を摘出しているため、女性ホルモンがない状態でした。
診察してくれたベテラン医師によると、更年期の女性には注射が効きにくいことがあるらしく、「注射よりもホルモン補充の方が効果があるのではないか」と補充療法(お腹に貼るテープ)を1ヶ月試したのですが、何の効果もありませんでした。
それ以降、病院は受診していません。
医療に頼れなくなったため、それ以外のことを色々試してみました。
ネットの隅々まで調べて、治った方の体験談や文献を読んだり、Twitterを見たり…
痙性斜頸の原因は人それぞれだと思いますので、何が効くかも違うと思います。
私は痛みがないタイプで、原因不明(恐らく身体の歪み)で発症しましたが、薬の副作用で発症した場合では治療方法も異なるかと思います。
あくまで素人判断&個人的な感想で、責任は一切負いかねますので、参考程度に読んでもらえたら幸いです。
鍼
近所の評判のいい鍼灸院と、少し遠かったのですがジストニアも対応している腕のいい鍼灸院に1度ずつですが行ってみました。
どちらも「痙性斜頸は鍼で治せますよ」と言っていただけたのですが、1度だけだったからか良さを感じられず(なぜか余計に捻れたりした)、金銭的にキツかったので諦めました。
無意識に筋肉に力が入ってしまう病気なので、筋肉をほぐすには鍼の効果は絶大だと思います。
実際に鍼で治った方もいらっしゃるので、あくまで私は…の場合です。
金銭的に余裕があれば通っていたと思いますが、私の症状の場合「何となくこれだけでは治らないのでは…」という気がしました。
金銭的に通えないことを伝えると、先生が「肩甲骨をほぐすストレッチだけは毎日するように」と教えてくれました。
整体でも同じことを言われて、自分でも何となく気づいてたことですが、私が痙性斜頸になった原因の一つは『肩甲骨』周りの筋肉の癒着?がある思います。
首を伸ばすと右の肩甲骨(僧帽筋)が引っ張られるのが分かるので、ここが癒着していて首と連動している気がしました。
『肩甲骨はがし』が肝なのかもしれません。
3日坊主ですが、空き時間には出来るだけ肩甲骨を伸ばすストレッチをしています。
ストレッチポール
上でも『肩甲骨』について書きましたが、私はもともとガチガチの肩こり&首こりでした。
運動も滅多にせず、デスクワークで巻き肩。
色々と調べて購入したのがストレッチポールです。
安いものから高いものまでピンキリですが、効果がしっかり出るように、ジムなどでも使われているちゃんとした物を購入しました。
これが私にはとても良かったのか、肩甲骨のコリや肩凝りがほぼ無くなりました。
ただ寝転がって腕を上げ下げしてるだけで、肩甲骨がほぐれて「ゴリゴリ」いってるのが分かります。
ここ数年で購入したもの中で、一番買って良かったと実感したのが、このストレッチポールでした。
余談ですが、痙性斜頸に効果があるヨガのポーズは『猫のポーズ』らしいです。
確かにこのポーズをすると、肩甲骨あたりが伸びているのが分かります。
3日坊主で何も続かない性格なのですが、猫のポーズとストレッチポールだけ毎日続けています。
整体
身体の歪みを取るために整体に通ってみることにしました。
本当はカイロの方が良いのかもしれませんが、金額が高いので通えないのと、近くに腕の良い先生がいなかったので整体にしました。
痙性斜頸の方も施術したことある先生だったので10回ほど通ってみましたが、残念ながら効果はなく…
後で聞いたのですが、以前施術した痙性斜頸の方は整体ではなく、転職したら治ったとのことでした。
整体で治る方もいるかもしれないし、先生も「治りますよ!」と断言していました。
あくまで、私の場合あまり効果を感じなかったというだけです。
鍼の先生と同じで、『肩甲骨のストレッチを重点的にするように』とアドバイスを受けました。
『肩甲骨』…やはりこれがキーポイントとのこと。
サプリ・食品
ネットで体験談や文献なども読み漁り、サプリメントや食べ物なども色々と試してみました。
その中でも「セロトニン」と「ビタミンB」に着目し、それらが多く含まれる食事を心がけました。
バナナが一番良さそうでしたが、バナナアレルギーで食べれないため、鰹節入り卵などを積極的に食べつつ、朝日を浴びるようにも心がけていました。
末梢神経と関係が深いビタミンB12はサプリでも摂取。
市販薬の「ナボリン」を飲んでいました。
ナボリンは肩こりによく効いていたので飲み続けたかったのですが、もともと胃が弱く、ビタミン剤でかなり胃もたれするので途中で断念。
ナボリンなど市販薬になると値段が高くなるので、病院で「メコバラミン」を処方してもらう方が安く済みます。
余談ですが、父親が謎の神経痛(病院で検査しても原因不明)で歩くのも困難だったのですが、メコバラミンを内服して調子が良くなってきたらしいです。
ビタミンB12は神経系には効きやすいのかもしれません。
あと、痙性斜頸を調べてる際「GABA」の文字をを多く目にしたので、実際にギャバのサプリも飲んでみました。
治療として抗不安薬や睡眠薬を処方されてる方がいるようでしたが、私は内服薬を拒否していたので、それに代わるものがないかを探していました。
GABAサプリの口コミに
「睡眠薬よりGABAサプリの方が良い」
と書いてる方が何人かいたので、それならばジストニアにも効くかも?!…と一か八かで飲んでみました。
チョコレートなどでもあるのですが、クチコミが良かったDHCのギャバを試してみました。
数週間くらいしか飲まなかったからか、特にコレといった変化は感じられませんでした。
飲み続けたら効果は違ったのかもしれませんが、1袋も飲み終えないうちに中断してしまいました。
噛み合わせ(歯医者)
痙性斜頸が一度治って再発する直前に、ギックリ腰のような感じで片側の腰を傷めたことがありました。
素人判断ですが、それも何もなく身体の歪みからきているのではないかと…
『歯で何かを噛みながらだと真っ直ぐ歩けた』みたいな動画があると聞き(それは実際に見てないのですか)、噛み合わせも関係あるのではないかと調べてみました。
「噛み合わせ 姿勢」などで検索すると下記のような画像が出てきました。
子供の頃から噛み合わせは悪かったのですが、1〜2年前に歯医者に行った時から高さがより合わなくなった気がしていました。
それと、食いしばりを治すために就寝時にマウスピースをした事により開咬にもなってしまいました。
矯正するには費用も時間もかかるため、噛み合わせを調整してくれる歯医者を探しました。
ようやく見つけた歯医者では断られ、次に見つけた歯医者で、矯正ではなく歯を削って噛み合わせを調整してほしいと無理をお願いし、引き受けていただきました。
約2年ほど通院しましたが、歯の噛み合わせだけで痙性斜頸が治ることはありませんでした。
ただ、歯の噛み合わせ=身体の歪みに繋がっていたのは確かなので、要因の1つとしては治療して良かったと思います。
噛み合わせを治す前に歯医者で全身の写真を撮ったのですが、肩の高さも違っており、両手を前に伸ばした際の腕の長さも違いました。
正しい位置で噛むと(上下まっすぐで噛む)腕の長さは同じになったので、噛み合わせは大事だと思います。
歯医者や整体の先生にも言われたのですが、「カバンを片側だけで持つ」「足を組む」「頬杖をつく」は歪みに繋がるらしいので、そのようなクセにも注意が必要なのかもしれません。
歩行練習
この病気の鉄板ではありますが、鏡を見ながらの歩行練習を繰り返しました。
どこが真っ直ぐかを脳に叩き込むために、思いっきり力を入れながら『ここが真っ直ぐだ!』と鏡を見ながら身体で覚えさせました。
ちなみに、私は『左に回転タイプ』→『一時期だけ完治』→『右に傾くタイプ(再発)』の流れで、2パターンを経験してます。
回転の時に歩行練習(思いっきり力を入れて脱力を繰り返す、筋弛緩法)で良くなった気がしたので、再発してからも試したのですが、傾くタイプには何故か効かず…
首を真っ直ぐに保とうと力を入れると、さらに悪化して傾いてました。
そこで、力を入れずに、首をストレッチして伸ばすように(傾く方の筋を伸ばすように)したら真っ直ぐできることを発見。
根本的な解決にはならないのですが、今もその方法でどうにか乗り切っています。
職場で右側を極力向かないように無意識に身体を左側を向けていたので、身体に歪みが出て、変なクセがついてしまいました。
なので、その逆(左側の骨盤を前に出すように)意識してみたり、本来の位置に戻すよう試行錯誤中です。
素人判断は危険なので、本来であれば腕の良いカイロとかに通うのが一番良いかもしれませんが、金銭的に余裕がないので自己流です。
カイロにしても整体にしても、自らの原因となっている生活習慣(身体のクセ)を変えない限り、治っても再発する危険はある気がします。
私は恐らく仕事中の姿勢が一番の原因だと思いますが、他の方も日常的なクセが原因かもしれません。
家でテレビやスマホを見る時の姿勢や、職場で同じ方向を向いてる事が多い…など。
顔に挟んで電話も良くないと聞いたこともあります。
『日常的なクセ』に気づくのが大事なのかもしれません。
まとめ
以上が私の試したものになります。
特にコレといったものはないのですが、自分なりに色々調べて試してみました。
まだ完治はしていませんが、かなり改善して外出も出来るようになり、日常生活は普通に過ごせています。
『身体の歪み』と『肩甲骨の癒着』をさらに改善しつつ、完治を目指したいた思います。
あとは無意識に力が入らないよう、力を抜く『筋弛緩法』の練習をちゃんとやろうと思います。
長年かけて歪んだ姿勢を直すのは一筋縄ではいかないし、心も折れそうになります。
でも、歪みは直せるものだと信じています。
私が常に心の中で繰り返していた言葉。
『絶対に治してみせる!』