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【ピロリ菌の除菌薬で副作用】その赤い発疹、薬疹かも!

皆さん、ピロリ菌の除菌はされてますか?

我が家は胃がん家系でもあり、私も鎮痛剤などの飲み過ぎでよく胃がやられていて、胃痛で胃カメラを飲んだことが数回あります。

「慢性胃炎」や「萎縮性胃炎」と診断され、いるとは思ってはいたけどアイツもいました。

胃がんの原因ともなる、ピロリ菌です。

 

その倍率は5倍と書いてるところもあれば、10〜20倍と書いてあるところもあり様々ですが、とにかくピロリ菌がいると胃がんの発生率が格段に上がります。

私が内視鏡を受けたお医者さんの話によると、タバコを吸う人が肺がんになる確率なんかより、ピロリ菌がいる人が胃がんになる確率の方が何倍も高いとのことでした。

だからピロリ菌がいたら、除菌しないとダメとのこと。

除菌とは何をするかというと、3種類の薬を一週間ほど服用します。

【ピロリ菌の除菌治療】
ピロリ菌の除菌治療には、胃酸の分泌を抑制するお薬と2種類の抗生物質の3つのお薬が用いられます。この3種類のお薬を一週間服用することで、約8割の方は除菌に成功すると報告されています。

私も1週間この3種類の薬を飲み、無事に除菌できました。

副作用でお腹が緩くなったりすると言われてたけど、確かに少しお腹が壊し気味になりました。

 

一緒に住んでた姉も「私もやろうかな~♪」と、ピロリ菌検査に行ったところ、見事に姉もピロリ菌に感染してました。

家族だと体質も似るし、食べてたものも同じだから予想通りの結果です。

 

同じ薬を飲むこと一週間。

お腹を若干壊しながらも、何事もなく飲みきりました。

 

薬を飲み終えた翌日の夕方。

姉の腕に赤い点々が見えました。

お姉ちゃん、何?その赤い発疹?
あー、うん。なんか、気づいたら出きてて…
何かにかぶれたとか? まあ、そこだけだったら…
ううん…なんか太ももとかにも出てる
…………

 

当時、私は副作用を扱う仕事をしてましたので、すぐにある2文字が頭に浮かびました。

 

薬 疹

 

「お姉ちゃん!それ、薬疹や!すぐに皮膚科に行っといで!

「えー。大丈夫やって〜」と面倒くさがる姉を無理矢理、近所の皮膚科に行かせました。

 

案の定「薬疹」と判断され、花粉症などにも出されるアレルギーの薬(アレロックかアレグラ)と、アンテベートクリームを処方されて帰ってきました。

薬疹は、薬を飲んですぐに出ることはないそうで、通常は服用開始から約1〜2週間して出ることが多いようです。

姉もそうでしたが、ピロリ菌の除菌薬で薬疹が出た人の経験談を読んでも、ほとんどの人が飲み終えてから薬疹が出てました。

発疹は主に3種類あるそうです。
・紅斑丘疹型 (赤く小さなブツブツの発疹)
・多型紅斑型 (いろいろな形の赤い発疹)
・紅皮症型    (全身が均等に赤くなる発疹)

姉は「多型紅斑型」に近いタイプでした。

 

最初は腕や足だけだった発疹も、夜には首やお腹にも出てきて、翌朝になるとさらに発疹は全身に広がってました。

かゆみも出てきてたけど、掻くと痕が残りやすくなるので我慢して掻かないように伝えました。

それと、温めると余計に痒くなるからお風呂はやめてシャワーにするように、それと夏だったのでクーラーなどで身体を冷やすようにも。

 

そこから2日間くらいがピークで、発疹は治る気配を見せず…。

 

近所の小さな皮膚科でもらったアレルギー薬や塗り薬だけでは不安になった姉は、総合病院の皮膚科を受診することにしました。

 

大きな病院の皮膚科医に診てもらったところ

あー、これはもうピークを超えてるから、あとは段々治っていくので心配ないですよ。

最初の皮膚科でアレルギーの薬を出してもらったのも正しい判断なので心配ありません。

薬疹は、薬に対してのアレルギー反応なので、花粉症などのアレルギーの薬で間違いないんですよ。

とのことでした。

 

念のため、少しだけステロイドの飲み薬(プレドニン)も処方されましたが、ピークを超えてるのであまり飲まない方がいいと言われました。

発疹に気づいて、その日のうちに皮膚科を受診してアレルギーの薬をもらったのが良かったようです。

4〜5日で薬疹は落ち着き、発疹の痕が消えるのには時間がかかりましたが、掻くのをガマンしたこともあり2〜3週間もすれば殆どキレイに治ってました。

 

この除菌薬での薬疹、結構多いんです。

姉だけではなく、母の友人もピロリ菌の除菌薬でかなりヒドイ薬疹が出て入院しました。

 

副作用を扱う仕事をしていたと書きましたが、仕事上でも薬疹の副作用はたくさん目にします。

ピロリ菌の薬では「サワシリン」「クラリスロマイシン」が使われますが、とくにこの2剤は薬疹が多いような気がします。

姉もこの2剤を飲んでいました。

 

アレルギー薬や塗り薬くらいで治ればいいのですが、症状が重めの場合はステロイド治療が必要になります。

発疹だけでなく熱が出てきたり、目が充血して開けづらくなったり、口や粘膜にまで症状が出てきたりしていたら、一刻も早く大きな病院に行ってください。

重度の薬疹になると、大袈裟ではなく死に至ります。

 

怖いのが Stevens-Johnson症候群 中毒性表皮壊死症 などです。

スティーブンス・ジョンソン症候群とは、薬を内服・注射することで生じる薬疹が重症化することで発症する病気です。

38度以上の発熱に加え、やけどの際にみられるような水ぶくれ、発赤、発疹などの症状が全身の皮膚や粘膜(口や粘膜)に現れます。薬に伴う副作用としては非常に重く、失明や、時には命にかかわることもあります。

中毒性表皮壊死症(TEN)はライエル症候群とも呼ばれ、高熱や 全身倦怠感 などの症状を伴って、口唇・口腔、眼、外陰部などを含む全身に紅斑(赤い斑点)や水疱(水ぶくれ)、びらん(ただれ)が広範囲に出現する 重篤な疾患です。

ピロリ菌の薬などの抗生剤による薬疹が多いですが、アセトアミノフェンなどの解熱鎮痛剤や、ラモトリギンなどの抗てんかん薬などでもよく起こるようです。

市販薬の風邪薬でも重度の薬疹が起こることがあるので、どの薬だから安心とは言い切れません

 

「発疹くらい放っておいても治るでしょ」

「これくらい大丈夫だろう」

と甘く見てると、治るまでにも時間がかかってしまうし、命の危険もあるので、早め早めの受診を心がけてくださいね。

 

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